「外壁塗装は15年を目安に」は嘘!?騙されてはいけない営業トーク【2023年最新】

他社より安く、他社より良い商品、他社より素晴らしい職人さん、だから安心でしょう?
外壁塗装工事のお見積りを取るときに、殆どの営業員がいうセリフです。
それを提案力と勘違いしている会社もあります。
本当の提案力って何でしょうか?使い古されたセリフですが、私は「お客様目線」に尽きると思っています。

・数字のマジック

チラシ広告やインターネットでよく見かけませんか?弊社で取り扱っている塗料は耐用年数が15・20・30年持ちますよというフレーズを。

ちょっと待って下さい!

私が知っている中で、外壁塗装工事ほど、丼勘定がまかり通っている工事はありません。
リフォーム会社に勤めていて、ひどい見積もりをいくつも見てきました。
外壁塗装にお見積りを依頼するのに、大きく分けて、3パターンのお客様がいます。

①新築で家を建てた場合はメンテナンスの提案を、建てた建築会社に依頼する割合が多い思います。

②中古物件を購入した物件にお住まいの場合は、特に建てた建築会社と面識がないため、複数の会社からお見積りをとること割合が多いです。

③新築物件、中古物件共通で建てた建築会社が倒産している場合。この場合も複数の業者から見積もりを取ります。

①の建築会社に頼んだ場合、単価の事はさておき、お見積りの内容は健全なことが多いです。
 何故なら、物件の状況をよく知っているのも勿論の事、メインであるの新築部門の看板の傷を
 つけたくないからです。

②と③の場合が問題で複数の会社から見積もりを取ると、どうしても金額に目が行くことが多いです。
勿論、それは当然の事だと思います。しかし金額だけに目をたられていてはいけません。あとは専門用語だらけです。その全て理解できるわけはありませんよね?折角、複数の会社からお見積りをもらったら、各会社のお見積書に記載されている項目を読み解くことが必要です。

昔からある地元の工務店や塗装店で時々見る見積もりが
『〇〇様邸外壁塗装工事 一式 ¥2,000,000-』の一文だけ。
多くの会社は、営業員がおらず、親方(社長)が職人さんと営業を兼務しており
お見積書の詳細を書くのが面倒で尚且つ経験上この位で金額でまとめられる
予想した金額の出し方です。
ここで深読みしなければいけないことが、いくつかあります。
それは、その工務店が元請の仕事が主なのか?
それとも下請けの仕事が主なのか?
建築業界は元請、下請け、孫請、曾孫請と工事を分け合う習慣があります。
想像できるように営業力がない会社は、自ずと下請け以下の仕事が
多くなってきます。
それは何を意味しているかというと、そういう会社は、元請の指定した箇所
指定の塗料、指定の工法で『やらされる』ということ。
言われたことしかやらない事に慣れてしまっているです。

・選ぶなら元請の会社

逆に元請と言われる会社は、自身の会社の看板で営業活動を行なっており、多くの会社が
営業員もしくは施工管理者を兼務している営業員が訪問して話を聞きます。
ここで、この会社が自社で職人さんを抱えている会社か前段で言った、下請けという協力業者を
使っているか、気になる人も多いと思いますが、個人的には今後、その会社とどう付き合っていきたいか?で決めた方が良いと思います。
例えば、その会社とは外壁塗装だけでお付き合いしたいか?
もしくは今後、家の様々な事を相談して行きたいか?
前者であれば、自社で職人さんを持っている会社、
後者であれば、協力業者を使っている会社も土俵に上げて考えていただければと思います。

実は総合建築で自社でどの職種の職人さんを持っている会社はとても稀です。
(なぜ稀なのかは、別の回で話をします)
何が言いたいかと言うと自社で職人さんを抱えている会社の利点はちょっとした小回りが効くところと、価格が安い場合がある所です。
安く仕上がるならそれにこしたことがないのでしょうが、どうか気をつけてください!
以前、私が見た某塗装専門のお見積書ですが、2階建ての木造住宅の外壁塗装工事に足場の項目はありませんでした、これは「うっかり」忘れた訳ではありません。
よく使われる手でまずは、塗装工事で契約をして、足場等に工事を別途契約する流れです。
実はある程度の足場を組める塗装屋さんはいますが、しっかりと足場を組める会社は少ないです。
それは、足場工事と塗装工事はそれぞれ別の会社が行うことが殆どだからです。
皆さんは、自宅の外壁を塗り替える時、当たり前に「塗装会社」を探しますが、そこは塗装しかできない会社と考えても差し支えがないと思います。
先ほどの足場工事を別途請求する会社は、現地調査の段取りの悪さからしても決して、お客さま目線でもないし、腕が良い悪い以前の話だと思います。

・一生付き合っていく

少し話がそれましたが、チラシや営業トークで30年持ちます!なんて鵜呑みにしないでください。

これは家の仕様によっても違いますが、サイディングの間や窓サッシの廻りを変性シリコンを用いて打ち替えを行います。

もしシリコンの打ち替えが必要な物件の場合、その耐用年数は10年と言われています。

外壁塗装を考えてる方の多くは、雨漏れが心配で検討している人が多いと思います。シリコンの劣化は雨漏りに直結すると言っても過言ではありません。

また、日当たりや風通しが悪く、どうしてもカビが生えたり、苔が出来る外壁面も要注意です。

是非、ご自宅のメンテナンスは計画的に且つ効果的な方法で進めて下さい。

まずはご自宅がどの様な仕上げなのか、建築図面があれば、見てみるのも良いかと思います。

IwasakiKentaro

岩崎健太郎です。
元フリーター、元リフォーム会社の雇われ社長。
今は老舗洋菓子屋さんの社長室副室長兼業務部長。
片親でダウン症の弟の将来に悩み、一方自分の子供達の将来にも悩む。
ただやれることはまだまだあるはず。

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